同期の9割は3年以内に自主退社、エステサロンの内情

現在は辞めてしまいましたが、過去に大手エステティックサロンを経営する会社に勤めていました。4年制大学を卒業して、新卒としてその会社に入社しましたが、
そこが超のつくほどブラック会社だったのです。元々美容系の会社は離職率が異様に高く、大変だという噂を聞いてはいましたが、想像を超えていました。
 
 

[新人は営業時間外に練習するのが当たり前]

最初の1か月は、新卒生の合同研修があります。しかし、脱毛・痩身・美顔と様々なメニューがあるので、1か月だけでは到底習得しきれません。入社して2か月目には、サロンに配属です。サロンに配属されてからは、営業時間外の朝と夜に、毎日練習をしなければいけませんでした。時間外手当が付くわけでもなく、あくまで自主的にという形です。自宅からサロンが1時間近くかかるため、朝は早く家を出て、夜遅くに帰るという日々が続きました。それは勤続年数を重ねても同じで、2年目以降は教える側になるため、朝練・夜練はずっと続きました。
 
 

[毎日サービス残業。タイムカードを勝手に押される]

お客様のコースに入ると、必ずカルテを書かなければいけません。その日にどんなコースをしたのか、何を購入したのかなど、次にそのお客様に入るスタッフへの申し送りをしなければいけないので、カルテを書くのは時間がかかります。
しかし、それを営業中に書くことを禁止されていました。
カルテを書く時間は、売上に繋がらないからです。
なので必ず、営業後に書いていました。多い時には10人分くらいのカルテを書かなければならず、その分はサービス残業です。
また、完全予約制のサロンでしたが、その日最後のお客様が遅れて来店されたり、コースの時間が長引いたりして、営業時間内に終わらないことがよくあります。
その日の売り上げが足りないため、最後のお客様に熱心に営業して時間が遅くなることもよくあります。
そうすると、サロン全体が片づけられず、接客しているスタッフ以外も残業になるわけですが、なぜか接客しているスタッフ以外のタイムカードは勝手に切られてしまいます。
結果、サービス残業です。基本的に残業は月に300分までしか付けないという、暗黙の了解がありました。毎日サービス残業の積み重ねです。
 
 

[会社の方針は顧客第一、しかし本音は売り上げ第一]

建前上、顧客第一という社訓の会社でしたが、現実は売上第一でした。
朝は営業の1時間前から、入念にカルテチェックをします。そこで何を話し合うかというと、どのお客様にどんなコースをして、何を販売するかという目標を細かく立てるのです。
目標の売り上げに達するように、オプションをおススメする計画や、何十万とするエステコースの契約のプラン表を、朝から作成します。
そして、それを本部へFAXし、電話で逐一報告しなければいけませんでした。お客様のコース中でも、契約を断られたら本部へ電話するのです。
そうすると、「こう言ってみて、ああ言ってみて」と、どうにか契約してもらうためのアドバイスをもらいます。電話で報告をせずに、お客様を勝手に帰すと、後で怒られます。そのため、施術時間がどんどん押し、1日中時間の余裕がなくなります。結果、削られるのは私たちスタッフの休憩時間です。お昼御飯も食べずに、座る暇さえなく働くこともよくあります。
 
 
[会議は地獄。ただの弱い者いじめ]
月に1回、サロンの代表者が会議に出ます。そこでは丸一日かけて、売り上げの話です。売り上げの良いサロンは褒められ、悪いサロンは散々な言われ方をします。どんな風にお客様に営業しているのかを見せて、と、サロン代表者達が見守る中、ロープレをさせられ、ダメ出しをされます。あまりに責められるので、会議中泣いてしまうスタッフもいます。会議に提出するレポートなどの書類も異常なほど多く、そのほとんどが売り上げに関するものです。もちろん会議資料は営業中に作成できないので、営業後や、自宅で作成します。しかし、会議に出るスタッフへの特別な手当はなく、すべてサービス残業です。
ここまで挙げたこと以外にも、たくさんの苦痛がありました。目標の個人売上げを達成しなかったら、他県のサロンに出張させられて鍛えさせられたり、女性の会社なのにマタハラがあったり…体力面も、精神面も辛かったです。5年ほど勤めましたが、よく耐えたなと自分でも思います。私の同期は、3年以内に9割が辞めていきました。会社の離職率は、やはり理由があるのだなと、勤めてみて実感しました。

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