パワハラ上司による終わらない残業

 
私の新卒当時に所属した会社は世間でも名の知れた大手優良企業
 
名の知れた会社ならばブラックとは程遠いものと思っていましたが、
実際にはサービス残業のはびこる、隠れたブラック企業だったのです。
 

・これがスタンダードだと思った帰らない先輩、上司

入社後形ばかりの研修を3ヶ月程度行った後、職場に配属されました。研修自体はたわいもない内容でなんとなくこれからの社会人人生も無理なく進んでいくのではと期待すらしていました。しかし最初に入った職場が少し空気が違かったのです。定時5時になると研修中は無理にでも帰らされていたのですが、職場では5時で席を立つ人は皆無。私も一人では帰ると言い出せずに手持ち無沙汰に残っていました。
最初は仕事があるものの…
そんな状態となって一週間ほどは何かしらやることがあったので良かったのですが、定時内でもやることの少ない私が5時を過ぎたらやることがなくなるのも時間の問題でした。すぐにどうしていいかわからなくなって、先輩上司に仕事をもらいに行くも素っ気なく扱われるようになり、居心地が徐々に悪くなっていきました。あまり目上の人に対して反抗するのは苦手なタイプなのですが、こうした生活が一ヶ月も続くと、なぜ会社に行ってこんな思いをしなくてはならないのかわからなくなり、苛立ちが募りました。
 

・残業代は支給されず、申請もしづらい

さて1ヶ月程度たつ頃には念願の初任給の振込があります。これだけやることもないのに残業しているのですから、さぞかし残業代は支給されるのだろうと期待したのですが、一切明細にそんなことは書かれていません。今から思えば当然ですが、こちらから残業したことを記録しない限りは残業代など支給されないのです。私も残るだけ残っていたのですが、誰からも教えられなかったので残業はついていなかったのです。
申請が認められない理由が理不尽
そんなことでは納得できないと、腹に据えて一番年頃の近い先輩に話をしてみることにしました。一時期採用がストップした後の世代だったので、先輩といっても10歳は上の人でした、プライベートでつきあいがあるわけでなく、なんとなく怖い雰囲気もあったので配属当初から距離を置いていた人です。結果はほぼ初めての仕事以外の会話なのに怒鳴りつけられることに。いわく、給与分の仕事をしてから初めて残業代について話せ、それだけのことをやっている自負があるのならばその証拠を見せろと言われたのです。突然怒鳴りつけられる私に対してフォローをしてくれる人は誰もいず、すごすごと席に引っ込み、何度も読み返した教育資料に目を通すしかありませんでした。
 

・二年目にはそれが当たり前に

そんな職場で毎日会社行くのも辛く、帰る時間も先輩に合わせて早くて夜の9時という生活は生半可な気持ちで社会人となった私にはきつかったです。しかしすぐにやめるわけにもいかず我慢をし続けてその職場には2年間いました。二年目にはサビ残も当たり前、仕事も与えられてこなせるようになってきたので手持ち無沙汰ということはなくなりました。しかしその間もずっと残業は一度も申告することなく過ごし、最早それがスタンダードだと身についてしまいました。
 

・別の部署に救われる

そんな私も二年目でローテーションがかかりました。その職場では5時に帰るのは当たり前、残る時は厳しく追及されるものの、残業はもちろん申請して良いという似ても似つかないホワイト職場でした。あまりに勝手が違うので驚いて前の職場の実情を話してみると周囲からは同情の目で見られました。社内でも随一のブラック職場だったらしく、なかなかそれを知っていながら権力のある人の関係者が部門長のために聖域化していたようです。何も知らずに入った新入社員にはあまりに過酷な環境でしたが、誰もそれを止めやしない、わかっていたにも関わらず、というのがこの会社はブラック企業なんだと確信した瞬間でした。

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