夢だったアニメーター けれど初任給は5万円 さらに社長のセクハラ発言

 
 
私の夢はアニメーターでした。絵を描くのは好きだけど、漫画を描くほどのアイディアも無い・・。
アニメだったら動画や原画の仕事で絵を描く事を仕事に出来る!
もちろん仕事はキツイ・ツライ・ヤスイとわかっているけれど、大好きなアニメの仕事ならきっと頑張れるはず!と思い、アニメーターの専門学校に通いました。有名なアニメ会社等は倍率も高く、絵のレベルも厳しく、面接は落ちてしまいましたが、小さなアニメ会社に就職できました。専門学校を出て20才の頃でした。
 
 

仕事も給料も先輩も予想以上に厳しかった

仕事は予想以上にキツイものでした。スケジュールによっては仕事を家に持ち帰ったり、会社で徹夜でこなしたりしました。休みは週1でしたが、休日も持ち帰った仕事をすることもあり、ちゃんと休めないことも多かったです。体を壊していく同僚もいました。給料は出来高制でした。最初は慣れないのもあり、やり直しも多く、枚数もこなせないため、初任給は5万円でした。手渡しだったので、あまりの薄さに驚きました。小さな下請けのアニメ会社の単価は相当安いものでした。友達と同居していましたが、もちろんそれだけではやっていけず、貯金を切り崩しながらの生活が続きました。
新人に仕事を教えてくれる先輩が3人ほどいました。そのうちの2人はとてもいい人で、親切で話しかけやすく、優しくアドバイスをくれる先輩でした。ただ、私の担当の先輩は世間がイメージしている悪いオタクそのままのような人で・・。絵を描いて持っていっても「ダメ」の一言。アドバイスを聞きたくても「話しかけるな」オーラ全開で、まともに会話した記憶もありません。楽しそうに先輩と会話している同僚がとても羨ましかったです。
 
 

やっと慣れてきた仕事 やりがいも感じてきました

3ヶ月もすると、少しづつですが仕事にも慣れてきました。自分の描いた動画(絵)がテレビアニメでも見られるようになり、やりがいも感じてきました。親や友達も喜んでくれて、頑張ってよかったと思いました。
同僚とも仲良くなってきて、徹夜ならではのハイテンションで会話しながらの仕事は、つらさを吹き飛ばすような楽しさもありました。なにより、みんなで一つの仕事を仕上げていく面白さもありました。担当している先輩とは相変わらず話す事は少なかったのですが、他の先輩とも仲良くなり、仕事に行くのも楽しくなってきました。給料は多少あがりましたが、それでも8万円ほど・・貯金が少なくなっていく事には不安はありました。
 
 

社長からの突然のセクハラ発言にショック!

ある日社長に話があると呼ばれました。社長は60才過ぎくらいの小太りの男性。20才だった私にとってはおじいちゃんくらいの感じでした。2人きりになり、「ちょっと色っぽい絵を描いてみてよ。Hな感じの絵。そういう絵もこれからは練習していかないとダメだから」と言われ、そんなHな絵を描いた事のない私は戸惑いました。それでも自分で出来る範囲の色っぽい女の子を描いてみました。社長が見てる前で描くのはとても恥ずかしかったです。出来た絵を見ながら社長は「うーーん、あなたあんまりこういう経験ないでしょ??そういう経験が少ないとやっぱり色っぽい絵は描けないんだよね。絵の為にもいろんな経験していかなきゃ」と言われました。
それからも事あるごとに、「前にいた女の子の話だけど、僕が触ってあげながら絵を描いたら、すごくいい絵を描くようになったんだよね」
「そういう関係をもった女の子もいるんだよ」などと言ってきました。仕事が遅くなって人が少なくなってきた夜などに肩などを触って言ってくるので、とても怖かったです。
貯金も少なくなってきたのもありますが、社長からのセクハラ発言が決定的になり、会社を辞めました。

その後は絵と全然関係ない仕事に就きましたが、一度夢見たアニメーターの仕事に就けたので、後悔はしていません。ただ、もう少し頑張りたかったです。

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