トラウマになったコールセンター

 
 
専門学校を卒業したものの就職先が決まっていなかった私は求人情報誌で仕事を探していたのですが、接客が苦手なこともあって事務職を探していたのですが、とあるコールセンターの仕事に興味を惹かれました。
求人誌にはいかにも皆仲がいいですみたいな写真も多数掲載されていて、しかも時給は他のコールセンターよりもいい条件でしたので、さっそく電話をして面接を受け順調に契約社員として働くことになりました。

研修の1日目、担当の上司はものすごくチャラい人でいきなり面白い自己紹介してと無茶ぶりされ人見知りの私の心はいきなりポッキリと折れてしまいました。

コールセンターといえば研修をがっつり1カ月くらいやるものだと思っていたのですが初日発表された研修期間はなんと1日、仕事の内容はコールによる契約取り一応の仕事内容を教えられ全員に白紙が配られたかと思うとそこに自分なりの契約が取れるようなトークを自分で考えて書くように言われました。まだ初日なので自分の知りえる業務知識をっどうにか書きあげました。ここまででまだ初日の午前中。
知り合えた同期なる人たちと戸惑いながらお昼ご飯を食べたのち、書いた白紙をもって現場に向かうとの事。
あぁまた自己紹介かとうんざりしている私が連れていかれたのは、なんとも壮絶な現場でした。

広いフロアの中は大きく二つに仕切られていて、第1と第2がありそれぞれマネージャーが存在しました。
ちなみに第1のマネージャーが研修担当のチャラ人でした。
そしてフロアの真ん中には統括と呼ばれる怖そうな人が常に怒鳴っており、まわりはけたたましくコールを掛ける人たちの営業トークの声。
なにより驚いたのがほぼ全員が風林火山なる文字がはいった鉢巻に法被を着ている風景でした。

至るところで拍手とホストのコールのような雄叫びが響き、どうやらひとつ契約が取れると全員で雄叫びをあげる仕組みになっているようでした。
統括に挨拶したあとすぐにチームに分けられてしまい、私は同期の女性とふたりでとあるチームに配属されました。
リーダーは女性でまだ20代前半の方だったのですが、チームは私たちを入れて10人くらい、うち2人が実際にコールで契約を取った企業に出向く営業と呼ばれる人がいました。
なんといっても契約第一、社長賞もあり契約を取れば取るだけ給料があがる能力給だと言われました。
実際21歳の男の子が月に200万弱稼げていると言われ、その時お金に困っていた私は、そうか、頑張ればお金が稼げるんだなと研修がんばろうと思っていたのですが。
なんと研修はすでに終わっていたのです。
先ほど書いて上司に渡した白紙が再び手元に戻り、なにも教えられないままヘッドセットをつけるように言われ、その白紙に書いた通りさっそく営業をしなさいと言われてしまいました。

マニュアルをみせてもらうこともなく、電話機もパソコンの使い方も注意事項も何も聞かないまま仕事を強制されました。
私はただただ棒読みをしてしまい相手に質問されても返すことはなく、誰も助けてくれる人がいませんでした。
とりあえず掛けろと言われて羅列の番号に掛けては断られ、切られ、罵声を浴び、なにやら掛けてはいけない系列の会社もあるのに掛けてしまったといってはリーダーの女性に口汚く罵られました。その日の就業時間が終わりを迎え、疲れ果てた私を待っていたのはリーダーの怒声でした。
なぜ一本も契約が取れないのかと責められ、あなたが掛けた電話代を返せと言われ、私がいることは電話代だけつかったマイナスだと怒鳴られました。
泣きそうになりました。

その後毎日怒られる日々が続き1カ月を過ぎたところで私は契約がまだ10件も取れていない状況で給料泥棒と言われました。
ある日出勤時に会社の前で足が止まってしまい、行かないといけないのに誰かに足を掴まれたみたいに一歩が踏み出せずその場に固まってしまった私は多く人がいるにも関わらず号泣してしゃがみこんでしまい、その日無断欠勤をしてしまいました。結局家族に頼ってしまい親に会社に電話してもらいその会社を辞めました。そしてその月の給料は5000円でした。もうトラウマです。二度とコールセンターでは働きたくありません。

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