不誠実な人事部長の部下としての苦労

小さな企業でやりがいありと思ったら、、、。

私がイギリス留学から帰ってきて就職したのは小さな外資系の企業でした。社長と数名の上司が外国人でしたが、その他は日本人が80%を占めていました。留学前にはコテコテの日本企業につとめていました。大きな企業でしたが仕事の内容は上司から支持されたことを同じ部署の同僚とひたすら作業。まるで「器械」の一部みたいな待遇でした。
再就職したのは外資系だけあり、上司からの指示ではなく自分で仕事のペースを決めてこなしていくというかなりやりがいのある職場でした。
しかしフタをあけてみたら、、、。
 

かなり野放し状態なアル中上司

 
社長や取締役が外人だったので、人事などの細かいことは日本人の2、3人の部長クラスの人が管理していました。
私が配属されたのは人事部で、社員のデータ、給与などを管理する仕事を任されました。
しかし直属の上司がアル中混じりの人でした。実は私の前任者の方がしっかりしている人だったので、この上司はほぼ何もせずにサインをするだけという存在だったらしいのです。
しかしそのしっかり者の担当者が辞めて、私が入ってきたらこの使えない上司はずるいことをはじめたのでした。就業中の飲酒は度々でしたし、採用試験の時にもとにかく自分の言う事をきいてくれそうな人材を選ぶという感じでした。しかしそれは我慢できます。私が一番ショックを受けたのは「給与の不正操作」をし始めたことです。
 

給与を自分勝手にコントロール

 
気になったのがある特定の社員にたいして特別手当を支給するようになったことです。
給与を担当する私のところへきて、数名の社員の名前と金額を書いたメモ書きを渡してきて、翌月からこの社員に指定した金額を支給するように指示されました。そして「これは社内秘密だから口外は禁止だ」と脅かされたのです。怪しいとは思いましたが、追求もできずに数名の社員に特別手当を支給する手配をしました。
しかしある同僚が「◯◯部長にお願いすれば家賃を補助してもらえる」と言うのを耳にしたのでした。
給与担当の私が知る限りでは家賃補助のシステムはありませんでした。
そしてもっと驚いたのは、私の上司は自分の気に入った人にその様な手当を出しているという事に気がついたときです。特別手当をもらっている人はよくその上司と飲みに行き、そのアル中もどきの上司をお酒の席でいつもヨイショしていました。
私の目からみて真面目で残業している人はそのような手当などは知るよしもなく、調子のよいどちらかと言えば余り仕事をしていない人が要領よくお金を手にしていたのでした。
しかし外国人の取締役などは社員の給与の詳しい内訳などには目を通していませんでした。私は毎回とても嫌な気分で給与の計算をしていたのでした。
 

私の査定がすごく悪くなっていた

 
そんなある時のこと、経理の人から給与の内訳でわからないものがあるからと聞かれたのでした。そこで私は上司から指示されて支給しているものだということを説明したのでした。
するとその数日後にその上司が私に「給与のことは絶対に他の人には話すな」と言ってきたのでした。そしてその直後にあった夏のボーナスの査定で私はその上司から平均以下の査定をつけられていたのでした。大きな企業だったら人事にも部長、課長、係長などと何かあれば訴えることができる人がいます。しかし小さな企業になると上司が1人しか居ないケースが多いので、場合によっては不公平な査定が多くなることが分りました。もちろんその上司は一緒に飲みに行く部下には良い査定を付けていました。
 

自分に100万円もの特別支給をした上司

 
そんな不条理な上司の元でいつも悩みながら仕事をしていました。するとある日またメモを渡されました。そこにはその上司の名前と100万円という金額が書かれていました。次ぎの給与でこの金額を支給するようにと指示されたのでした。
私はまた嫌な気分のまま、でも誰にも言う事ができずに言われた通りに100万円が支給されるように手配したのでした。

しかし経理部長がさすがにこの金額を不審に思い、私に聞いてきたのでした。私は上司に確認してから応えると言い、そのアル中の上司に100万円について問い合せがあったと伝えました。すると「あれは社長が私に支給すると約束した特別な手当で、経理部長には関係ない!」とまたどなってきました。
私はもう査定が悪くなっても良いと思い、ありのままに経理部長に伝えたのでした。
するとすぐに社長から呼び出されて、事情を問われたのです。私がありのままを伝えると、社長は「自分はそんな指示はしていない」と言ったのでした。
結局私の直属の上司はそれまでの不正を全て調べられて、即退職に追い込まれました。もちろん私はもの凄い目で睨まれました。
自分の父親ほどの歳の上司で、娘を留学させるからお金がかかると話していましたが、会社のお金を流用するとはもってのほかです。

小さい企業は風通しがよいといいますが、見逃されている不正もたくさんあると気がつきました。

関連記事