根拠もなしに犯人扱い、嫌がらせ満載のカラオケ店

 
 
内定の出ないまま大学を卒業してしまい、とにかく正社員で働ける所をと思って入社したカラオケ店。働いてみたらとんでもない職場でした…。
 
 

【面接10分!即日採用!】

友人に誘われて行ったカラオケ店でたまたま正社員募集の張り紙を見つけた事をきっかけに10分程度の面接をして採用して頂きました。給料は手取り16万円弱でボーナス無し・シフト交代制での採用でした。就職活動で1つも内定をもらえなかった事を引きずっていたのでその場で「採用」と言われてとても嬉しかったのを覚えています。面接して下さった方はエリアマネージャーでとても感じの良い方でした。

翌日からさっそく勤務する事になり店長が社員2名とアルバイトの方6名に紹介して下さいましたが全員完全無視。分からない事を聞いても無視。一言も口を利いてくれません。仕方なく店長に聞いたのですがイライラしていてろくに教えてもらえませんでした。こんな所で大丈夫だろうか…と不安になりましたが、せっかく掴んだ正社員の仕事ですから簡単に辞めるわけにはいきません。マニュアルを見つけてひたすら読み込んで2ヶ月後には人並みに仕事が出来るようになりました。
 
 

【嫌がらせの数々】

最初は無視をしていた社員やアルバイトの方々も私が仕事を覚えてからは業務上必要な会話程度は出来るようになりましたが度々嫌がらせを受ける事があったので誰も信用は出来ませんでした。荷物置き場にバッグを置いておいたら財布の中身や手帳が抜き取られるのは当たり前、着替えて帰ろうと思ったら私服がびしょびしょに濡らされている、制服を切られる、ドリンクを作っていたら後ろからわざと熱いスープをかけられる等々…今時漫画でもやらないような嫌がらせのオンパレードでした。

中でも精神的に堪えたのは実家への嫌がらせです。当時私は一人暮らしをしていたのですが、実家の留守電に「お宅の娘さんが不倫をしている」「育て方がおかしい」などの事実無根の嫌がらせメッセージを残していたようで家族が心配して連絡をしてきた時は申し訳ない気持ちで胸が苦しくなりました。

【根拠もなしに犯人扱い】

そんな嫌がらせの日々に耐えながら働いて4年半が経った頃、ついに我慢の限界に達した出来事がありました。私がお客様の帰ったあとの部屋を清掃して事務所に戻ったら店長が人差し指くらいの細長いプラスチックの欠片を持ってスタッフに怒鳴っていました。どうやらそのプラスチックの欠片がドリンクの機械の中に入っていたようで「誰が犯人だ!」と大声で言っていました。私は前日と前々日がお休みでその日も厨房に入っていなかったので100%異物混入なんてしていません。しかし、厨房にいたスタッフが口を揃えて私がやっているのを見て止めたけどいう事を聞かなかったと言うのです。一瞬頭が真っ白になりましたがさすがに犯人に仕立てられるのは我慢ならないので店長に説明しましたが聞く耳を持ってくれずに怒鳴り散らし「今すぐこの場で謝らなければ警察に突き出す」とまで言われスタッフの笑い声が聞こえる中で謝りました。

ただ一人で暮らしていけるだけの安定した職を守りたかっただけなのに、家族に安心してほしかっただけなのに…と帰り道で涙が止まりませんでした。
 
 

【辞める勇気を持つ事】

犯人扱いをされた日の翌日、店長に退職願いを出しました。店長は「また人を雇わなきゃならない!迷惑なんだよ」と相変わらず怒鳴っていましたがもう何も感じませんでした。そして1か月後に無事退職して実家へ戻りました。

それから数日経った時、エリアマネージャーから電話が掛かってきました。私が今までされた事を聞いて気付かずに申し訳なかったと謝ってくれました。あの店はアルバイトの入れ替わりはたまにあるが基本的には長く務めている人ばかりで店長もアルバイトから正社員、店長になったそうです。仲良くなれなかったので知りませんでしたが私以外の社員・アルバイト全員の最終学歴が中卒で学歴へのコンプレックスが強く、私の前にも2名大卒の方が働いたけれど嫌がらせを受けて1年以内に辞めていたそうです。大卒というだけで受けた仕打ちにしてはひどいものでしたが、その時は妙に納得した事を覚えています。

あれほどしがみ付いていた仕事も離れてみれば後悔もなく、カラオケ店で働いていた頃に仕事を辞めたい一心で資格をいくつか取得しておいたおかげで退職後2週間で希望する業界での再就職が決まりました。自分にはここしかない!と思い込んで嫌がらせを受けても辞められなかったのですが、今思えば辞める勇気がなかっただけで辞めてみれば自分を必要としてくれる会社もあるのだと気付き、自信にもなりました。
 
 

【自分に合う人と働く事が大切】

新しい職場の人は高卒から有名大卒まで学歴はバラバラですが分け隔てなく接してくれる方ばかりでした。私が結婚を機に辞める時まで仕事でもプライベートでも仲良くして下さり、「これが充実しているって事だな」と感じる事が出来ました。人には合う人と合わない人がいます。育ってきた環境や考え方、それこそ面白いと感じる事柄があまりに大きく違う人とは分かり合うのは難しいのだと思います。合わない所で何年耐えても関係性が良くなる可能性は低いと身を持って感じたので、我慢している時間を自分に合う職場探しの時間に使う方が有意義だと思います。

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