レストランでの超絶ヘビ-な勤務体験談!

 
 
これは大卒で正社員として入社した、あるレストランチェーン店での勤務体験です。
 
レストランに限らず、居酒屋や最近話題になった24時間営業の牛丼チェーン店は何かとブラック云々として話題に登りますが、たまたま勤務先の企業はマスメディアに注目されていなかっただけで、おそらくメディアで紹介されている過酷な状況と大差はなかったと思います。
今思い出しても、本当に肉体的にも精神的にも辛かった記憶を蘇り、言うなればトラウマのようになっています。
 
 

意気揚々と入社して暫くは良かったが

そのレストランチェーン企業に入社した頃は、サービス産業特に外食産業はこれからもっともっと成長すると言った思いもあり、入社した当時は希望に満ちていました。
入社して暫くは「offjt」いわゆる座学での研修が中心でしたから、言ってみれば大変楽な状況でした。9時から6時まで学生の頃のように勉強していれば良かった訳ですから、研修が終わって同期入社の連中と飲みに行ったり、カラオケに行ったりとまあいい気なものでした。
で、そのような座学の研修が終わり、実店舗に配属されて暫くはまあそれほど大変という程ではありませんでした。何故なら「戦力」としてまだ見なされていなかったからです。つまり、知らぬが仏の状態だった訳です。
 
 

アルバイトの仕事と正社員マネージャーとしての仕事を同時にこなす必要性

しかし、実店舗に配属されて色々な店舗でのオペレーションを憶えるにつれて徐々に仕事はヘビーになってゆきました。
本来、正社員は直接的なオペレーションをするのではなく、アルイバイトの子達を使って店舗の運営やマネジメントを行うのが本来の仕事ですが、オペレーションを憶えるとそのオペレーションをしながら、アルバイトの子達にも指示を出さなければならないので、正社員は本当にくたくたになります。例で言うなら例えばうどん麺を湯がきながら、客席の方を見てアルバイトにテーブルの片付けを指示したり、顧客からクレームが生じた場合は、アルバイトに変わって対応したりと、なかなか伝わりにくいのですが、これは肉体的にも精神的にも一杯一杯となり、本当に辛い状況だったのです。
 
 

定着しないアルバイト

それでも、定時であがることが出来ればまだ体も回復させることが出来ました。ところがご存知の通り、飲食店のアルバイトは時給の割には肉体労働でヘビーなため、定着率が大変悪いのです。採用した翌日にはばっくれてしまうといったこも、決して珍しくはありません。
しかもアルバイトの子が一人辞めてその後の補充が簡単には出来ません。レストランや居酒屋等、外食産業全体でアルバイトの奪い合いと言った状況が生じていることもあって、とにかく応募自体も少ないのです。
特に夜間勤務はアルバイト希望者が大変少なく、本来アルバイトだけで10名は必要な時間帯であっても、正社員2名とアルバイトの子が2名しかいないといった状況は珍しくなく、酷いときは「私一人」アルバイトゼロ名、その状況を見かねたデイシフトの先輩社員が残業してくれて、正社員2名で店舗を回さなければならない状況も生じるようになりました。
 
 

長時間残業と、月に取得出来た休日は1日から2日程度

こうした惨状によって、私の労働時間も伸びてゆき、1日4時間~5時間の残業は当たり前と言うよりそれぐらいであがれたらラッキーとなり、アルバイトが必要な人数もしくはゼロの時間帯を埋める為に1日トータル15時間以上の勤務は日常となってゆきました。また、アルバイトが本来いなければならない人数が不足している状況ですから、必要以上に顧客を待たせる結果となり、それが顧客の苛立ちとなり、「もっと人はいないのか」と怒鳴られることもしばしば。
当然休憩時間などとれる筈もなく、そのせいでミスも続き、注文したものを長時間待たされた上にやっと出てきたものが注文した品と違っていたということで、本社へ直接クレームがゆき、大目玉をくらったこともあります。
目は朦朧とし、月に2回程度辛うじて取得出来た日も、例えば前日の深夜に帰宅して死んだように爆睡し、翌日目覚めたのが夕方午後5時だった時は、正直あまりの切なさに涙が自然に浮かんで来ました。
 
 

雇われ店長に課せられているノルマ

さすがにこれがずっと続くと体が持たないと思いましたので、店長に状況改善を訴えました。が、店長と言えども所詮中間管理職、むしろ現場の責任だけを押し付けられ、当方より更に辛い状況であることは何となく理解していました。店長の主な仕事は「売り上げ達成」というノルマと「経費管理」ですから、人件費のアップにつながる正社員の配置増員や、アルバイトの待遇を良くして定着率を高めるといったコストのかかる対策を打つことは出来ず、残された道は「戦死者の補充」ぐらいだったのです。
 
 

何人の戦死者社員を出せば気が済むのだろう

戦死者とは、体を壊したり、ハードな激務に耐えきれなくなって退職する正社員のことです。なかには、シフト中に絶叫して店舗を飛び出して、そのまま二度と帰ってこなかった、つまり行方不明になってしまった社員もいたと聞きます。こうした戦死した社員がでて、はじめてその店舗には新しい社員が配属されることになる訳で、それは増員でもなんでもない訳です。
かく言う私も戦死を遂げ、今は別の仕事で活き活きと仕事をしていますが、外食産業にはこうした惨状があることをぜひご理解頂ければと思います。

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