万人の願いを叶える仕事の従業員は人以下でした

 
 

会社の社是は「万人の願いを叶えること

製造業で働いていました。作っていたものは一生に一回買えるか買えないかの商品です。だからこそ、たった一回しか買わないなら良い物を提供しようという願いが会社にはあったのでしょう。ただし、そこで働いている私達は全くそれを買うことができるお給料はなく、毎日16時間以上の労働なのに残業代はその半分以下、残業時間帯には休憩をとることも許されない、ブラック企業でした。
 
 

大学卒はみんな幹部候補生

全国規模のその会社は、大学卒業した人は全員が東京本社採用でした。しかし、配属先はほとんどの人が地方です。しかも、地方の決め方が実家に簡単に帰れないような場所でした。たとえば、近畿地方なら近くても関西、東京出身者は北海道か、九州へ行かされるのが当たり前の企業でした。
地方の勤務場所では、その地方で採用された人たちと、東京本社採用の人で給与形態が違うという状態です。ただし、本社採用だから金額が多いのではなくて、学歴分の差額ですので都会だと理解してもらえるレベルです。しかし、そこは地方特有の「地元以外からの大学卒はみんな幹部候補生で、給料もいっぱいもらっているから、自分たちよりもいっぱい働いて当然」という空気の中働くのです。仕事量も異様に多い、助けを求めても学歴の差だと受け入れてもらえません。そして、地元を離れて暮らしているので、相談できる人は誰もいない状況から、仕事を続けるしかない状況にいたのです。
 
 

OJTが充実って言っていませんでしたっけ。

入社前の案内や、入社直後はOJTが充実している企業ですと説明を再三聞いてきました。しかし、入社して3ヵ月しない内に、1年先輩の人が異動が決定しました。そして、その人の後任に決まりました。その異動は3日後、その仕事をしているのはその先輩のみな環境です。その先輩も同じような状況で仕事をさせられていたことが、その時に発覚しました。そして、誰からも教えてもらっていなかったその人は、仕事の内容は伝えずに異動していきました。OJTってどういう意味だったのかわからなくなりつつも、なんとか仕事を続けていました。

誰が責任とってくれるんだ。

誰も教えてくれる人がいない状況でも、毎日なんとか担当を続けていました。その仕事は材料の仕入れ業務です。管理業務と生産業務がいがみ合っているその会社では、よく突発的な大量受注がありましたが、それを作れないとは絶対に言ってはいけない空気がありました。その、大量受注がきたときに材料が不足することが分かった時の、上長からの言葉です。私の業務は一人だけでも、上長は居たのですが、その人からの言葉でした。一端の新入社員にどんな責任を求めているのか、まったく理解できずに、上長の責任のなさに驚きました。その後についた上長も半分は、簡単にこんな言葉を使う人しか居ませんでした。
 
 

労働組合って敵ですか。

業務量も日に日に増えて、残業でまかなうしかない日々を過ごしていると、労働組合からお達しがでました。「月26時間までにしてください。それを超える時は申請をだして受理されなければ認めません。」
申請しましたが、受理はされませんでした。そして、仕事量の軽減もしくは人員がほしいと希望を出しましたが、それも却下です。私だけではなく、多くの同僚が同じ対応をされました。そして、はじまったのがサービス残業です。毎日残業は早くても23時までしていましたが、残業は19時までです。もちろん、組合職員も上記を知っていましたが、会社との調整はしてはくれませんでした。そして、水曜日は残業をつけることも禁止されました。サービス残業をしても、手取り18万円の日々を過ごしました。
 
 

残業中は水分禁止、たばこはいいです。

そして、サービス残業中はたばこを吸って仕事をしても良い職場でした。私はたばこは吸わないので、自販機でジュースを買って飲んでいると、喫煙者の上司から呼び出しがありました。「残業時間帯に休憩をとってどうするんだ。さっさと仕事をして帰れ。」たばこは仕事をしながら吸えるけど、ジュースを買いに行く事は許さないということでした。それからは、定時以降は水分摂取すら禁止された中で働いていました。

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