無駄な会議、バブルな飲み会、尋常じゃない数字管理・・・そしてやくざな運命

 
 

■入社当初はブラック感をあまり感じない

新卒で入社した私は、与えられた仕事を率なくこなし、入社半年にして部署長となりました。当時の月収は役職手当てを含めて28万円。年俸制という点にごまかされていたのかもしれませんが、月々の給与が同年代の人たちよりも高く、仕事も順調だったので満足していました。
 
 

■上に行くほどサービス残業の日々

次なる役職に就いてからが問題でした。まずサービス残業は当たり前。サービス残業と一言で片付けられるほど甘いものではありません。時には終電を逃し、時には朝までといった残業です。残業代がつかないどころか帰宅のためのタクシー代、ホテル代等はもちろん出ません。会社で仮眠を取り、シャワーを浴びに家に帰り、出社する。もちろん遅刻は許されません。
こんな会社なので、離婚する人は大勢いました。本人は仕事で帰れないと本気で言っていても何日も朝帰りでは奥さんの疑いの目が晴れないのも仕方のないことでしょう。こんな会社に尽くすことで家庭が壊れるくらいなら、大変だけれども早く転職した方が人生にとって何倍もプラスです。
 
 

■上に行くほど無駄なスケジュールの日々

マネージメントをする立場に置かれると昼間はほぼ事務作業や雑務はできません。そうなると定時以降が自分の仕事時間となります。しかし定時以降の会議が多いこと、多いこと。またその会議に内容がない上に、3時間は当たり前。その会議のトップに君臨するのが毎回ワンマン社長ということもあり、誰も意見ができず、社員は「はい」としか言えない残酷な時間の始まりです。もはや会議ではなく、社長のワンマンショーと言った方が正しいでしょう。それが週の半分以上あるわけですから、自ずと自分の時間は21時から22時以降となるわけです。
 
 

■上に行くほど無駄な飲み会

会議の後は社長が幹部を引き連れて夜の街に繰り出すのがほぼ定例です。バブルか!?と思えるほど会社の経費を散在しています。もちろん普段は入れないミシュラン星のお店、芸能人の出入りするような会員制のバーなどうまい蜜を吸わせてもらっているのも事実ですが、この飲み会に参加していたからと言って自分の仕事を蔑ろにすることは許されません。そんなことをした暁には尋常じゃないやくざ並みのお咎めが待っているのです。もちろん、明け方まで飲んでいても遅刻は厳禁です。しかしワンマン社長はいわゆる社長出勤で12時頃お目見えです。
 
 

■無駄としか思えない細かな数字管理

営業会社なので、数字が一番重要となる指標です。しかしその数字管理が異常なほど細かいのです。日々の数字管理はもちろん、時間ごとの数字報告が要求されます。単純に売り上げた件数、売り上げた金額を報告するだけならまだしも、商談時間は何分で、商談成功率はどれくらいなのか、どれくらいのアポイントが取れたのか、訪問先はここから何分のところにあるのか等、とにかく誰が見るの?誰が管理するの?というほど不要な数字報告が必須でした。しかもそれは部署ごと、チームごとの報告だけではなく、営業個人にまで至ります。そのため、売上よりも数字管理がメインになっているのではと思うほどでした。もちろん報告が遅れれば、ここでも激しいお咎めが待っています。よく営業マンが車で仮眠を取っていたり、満喫で時間つぶしをしているといった光景を見かけますが、当社では分刻みで管理されており、一呼吸もできないほど時間に追われていました。
 
 

■数字が達成できない場合の悲惨な運命

もちろん目標が達成できない月というのは誰もが経験するでしょう。どんなトップ営業マンでもスランプに陥ったり、調子が悪い月はあるでしょう。達成が仕事なのは重々承知していますが、できない月があることも事実です。そんな時の月末は悲惨です。まず管理職だけではなく、営業個人単位で社長室へ呼び出されます。そして巻き舌を使ったやくざ口調のお叱り、いやもはや単なる感情に任せた怒りがぶつけられます。そしてこの時代には珍しいのではないでしょうか。平手打ちもしくは蹴りがガッツリ入ります。また、お咎め後は何故達成できなかったのか、来月はどうするのかをその場で答えなければいけません。しかしそれが根拠のない曖昧な発言であったり、信憑性に欠けたりすると何かが飛んできます。それがノートなのか灰皿なのかPCなのかはその時次第です。
 
 

■ブラック企業体験から得たもの

ブラック企業は求人募集から判別できるようになりました。常に募集をかけていれば離職率が激しいかも、福利厚生を推していれば仕事内容が過酷かも、給与が高ければ役職手当に膨大なサービス残業代が含まれているかもなどです。またアルバイトを多く雇っている会社も人件費削減を徹底しており要注意な気がします。今はそんな体験を踏まえて仕事のモチベーションも高く、やりがいを感じながらも平穏な日々を過ごしています。

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